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Message 01
組織としての多様性と
一人ひとりのチャレンジを
大切にしたい。
執行役員 研究開発本部長
上村 和彦
食品に関わる研究開発の魅力は、やはりものづくりとしての「身近さ」ではないでしょうか。私たちが開発して発売された商品が街中のスーパーやコンビニの棚に並び、消費者の方が手に取って、味わう姿を目の当たりにできる。このような喜びは、技術者としてなかなか経験できるものではありません。アサヒグループ食品が開発する商品は、ベビーからシニアまで幅広い領域にわたっています。少子高齢化などの社会構造変化やライフスタイルの変化から生じる社会課題の解決に、「食」という身近なテーマを通じて貢献できるのです。
一方で、この「身近さ」は、開発の中でハードルになる部分でもあります。食品は嗜好品でもあるため、人によって評価がまちまちです。ですが、私はこのハードルをいかに超えていくかが楽しさ・やりがいにも繋がる部分だと思っています。これまでの開発経験の中では「おいしさ」に直結する官能評価に長く携わってきましたが、これにはいろいろな意味で苦労させられました。しかし、メンバーたちと議論を重ねながら最適解を見出していくプロセスはとても刺激的であり、様々な人を対象とする商品であるからこそ、一人の開発者の揺るぎない想いが大切であることも身をもって体験しました。これもまた、当社で研究開発に取り組む魅力の一つなのだと思います。
当社の研究開発部門の最大の特徴は、「多様性」だと感じています。当社はいくつもの歴史ある企業が融合することで発展を遂げてきました。その結果、ベビーからシニアまで幅広い領域に商品を展開し、フリーズドライをはじめ様々な技術を蓄積しています。そして、多様な技術者たちがいて、異なる知見を共有し、互いに刺激し合いながら切磋琢磨する環境があります。これからの企業組織のあり方としてダイバーシティという言葉をよく耳にしますが、当社はすでにその環境を手に入れているといっても過言ではありません。これは数ある食品会社の中でも、独自の強みです。
アサヒグループ食品は、一人ひとりの活躍と技術の融合をもって、今後さらに成長できる会社であると確信しています。
このような強みを最大限に活かしながら、さらにチャレンジングな研究開発に取り組んでいこうと考えています。おいしさや機能といった食品の価値は時代とともに変化してきました。そして、これからも変化していきます。その動きに先駆けて価値ある商品を社会に届けていくためには、現状に満足することなく常に新しい発想で好奇心をもって挑み続けていく姿勢が必要です。挑戦していく中で、たくさん悩み、考え抜くことはもちろん大切ですが、ユーモアや笑顔を忘れてしまうと素敵なアイデアは生まれてきません。私たちの研究開発部門では、「笑顔で創って、笑顔を届けよう」というスローガンを掲げています。社会にない新しいものを創り出していくためには、「遊び心」も大切だと考えているからです。そして、それが『おいしさ+α』に繋がっていくと信じています。
当社の研究開発部門で活躍していくためにはどのような資質が大切になるの?と聞かれた際に、私の頭の中で真っ先に浮かぶのは、「明るく、チームワークを大切にする」という資質です。食品の研究開発は、一人の力で成し得るものではありません。研究開発部門のメンバーはもちろん、様々な部署の人たちとの連携のもとに進めていく必要があります。そこがまたこの仕事の醍醐味であり、チームで挑んでいくことの楽しさでもあるのです。
そして、もう一つだけ付け加えるなら、「これだけは譲れない」というこだわりを大切にしてほしいといった点です。私は、研究開発は「まだ世の中にない商品や技術を創り出していく唯一無二の仕事」だと思っています。だからこそ、開発者としての個性や信念を大切にして誇りをもって働いてほしいと思っています。
学生の皆様をはじめ若い人たちに向けて話をするとき、必ず伝える言葉があります。「人間万事塞翁が馬(さいおうがうま)」。これは「人生の幸不幸は予測できないもの」ということわざです。人生には様々な選択の場面があります。就職活動はまさにその一つでしょう。どのような会社を選ぶか、そこに正解はないかもしれません。しかし、あなたが悩み抜いて導き出した答えであれば、その後、必ず納得できる人生を歩めると思います。また、それは入社してから働いていくうえでもきっと同じではないでしょうか。皆さんの挑戦を後押しし、会社とともに成長していける、そんな環境がアサヒグループ食品にはあります。