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会社情報 ニュースリリース

乳酸菌飲料「カルピス」由来の研究成果

2007年11月

日本臨床栄養学会(11/16)にて発表
食事指導の実施または「ラクトトリペプチド(LTP)」の
摂取が血管に及ぼす影響について
− 「LTP」の血管年齢の改善を確認、食生活改善の代替として有用 −

 カルピス株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:石渡總平)は、動脈硬化の予防に向けた取り組みの一つである『血管年齢の若返り』に注目し、当社が発見した食品由来のペプチドである「ラクトトリペプチド(LTP)*」の血圧・血管に及ぼす影響を研究しています。
 当社ではすでに、「LTP」が血管年齢を若返らせる可能性があることを、医療法人社団池谷医院の池谷敏郎院長(東京医科大学循環器内科客員講師)の協力により確認し、今年5月の日本栄養・食糧学会で研究成果を発表しました。

 このたび、当社健康・機能性食品開発研究所は、食生活改善により血管年齢が若返るかどうか、「LTP」の摂取が食事指導の補完となるかどうかについて、せんぽ東京高輪病院栄養管理室の足立香代子室長と共同で研究しました。
 本研究は、食事指導群と「LTP」摂取(食事指導なし)群の2群にわけて8週間実施しました。その結果、開始時と8週目で比較すると、食事指導群において血管年齢の有意差はありませんでしたが、「LTP」摂取群では血管年齢が有意に4.9歳低下しました。

 本研究より、食生活の改善のサポートとして「LTP」を摂取することは、血管年齢を若返らせるのに有用であると考えられます。

血管年齢

 食生活の乱れ、飲酒、喫煙、運動不足などの不規則な生活習慣により、メタボリックシンドローム(肥満、高血圧、高血糖、高脂血症)になると、加齢に伴う生理的な変化よりも早く血管が硬くなってきます。そして、このように高血圧などに起因する動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞が発症しやすくなります。そのため、動脈硬化の予防に取り組むことが必要であり、その指標の1つとして『血管年齢』が注目されています。
 『血管年齢』とは、血管の状態が何歳に相当にするのかを表す指標のことで、脈波伝播速度などを用いて容易に測定することができます。

試験内容

 今回の試験では、健常な女性86名の中で血管年齢が実年齢よりも高い14名(実年齢40歳〜49歳)を対象に、食事指導群8名と「LTP」摂取群6名の2群にわけた試験を実施しました。

  • 1)被験者の特徴:
    • ①血管年齢が実年齢よりも高い、正常〜軽症高血圧。
    • ②日常の食生活で魚・大豆・野菜の摂取が少なく、肉類の摂取量が多い
      (平成15年度国民健康・栄養調査40代女性を100%とした場合の傾向)
  • 2)試験内容:
    • ①開始時、開始後4週目、開始後8週目に、それぞれ脈波伝播速度(血管年齢と血圧を同時に測定)、血液検査を実施。
    • ②食事指導群は、事前食事チェック表を用意し、魚・肉・卵・大豆・野菜などにそれぞれの目標値を記載。
    • ③「LTP」摂取群は「LTP」含有飲料(LTPとして3.4mg)を1日1回摂取。ただし、通常の食事を継続する。
    • ④両群とも食事チェック表に食事内容を毎日記載。
  • 3)食事指導の内容(食事指導群のみ):
    • ①野菜類は1日450gか1食2品、または現在よりも増やすこと。
    • ②肉類は週3回、大豆類と魚類は毎日摂取すること。

試験結果

  • 1) 食事指導群では、試験開始時の平均血管年齢65.6歳と比較すると、4週目には59.3歳と有意に6.3歳低下しましたが、8週目では62.4歳となり有意には低下しませんでした。
  • 2)「LTP」摂取群では、試験開始時の平均血管年齢61.2歳と比較すると、4週目には58.2歳と有意に3.0歳低下し、8週目では56.3歳と有意に4.9歳低下しました。

 結論として、食事指導は血管年齢を低下させる可能性が示されましたが、さらに厳密な指導やチェックが必要であることがわかりました。一方、「LTP」含有飲料は血管年齢を有意に低下させることがわかりました。 これらの結果より、血管年齢を若返らせるための食生活改善のサポートとして「LTP」は有用であると考えられます。

図1:食事指導群の血管年齢の推移、図2:LTP摂取群の血管年齢の推移

*「ラクトトリペプチド(LTP)」とは

 「ラクトトリペプチド」は、「カルピス酸乳」の永年の研究より発見され、乳たんぱく質のカゼインから得られるVal-Pro-Pro(VPP)、Ile-Pro-Pro(IPP)の2種類のペプチドです。「ラクトトリペプチド」は、血圧を上昇させるアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害する作用があることを、正常高値血圧者、軽症および中等症高血圧者への血圧降下作用や安全性などの研究により確認しています。さらに、最近では、血管内皮機能改善の働きがあることもわかり、血圧のみならず血管機能にまで及ぶことが少しずつ明らかにされてきています。

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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