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会社情報 ニュースリリース

乳酸菌飲料「カルピス」由来の研究成果

2009年6月

当社保有の乳酸菌ライブラリーから選抜
乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株の
“ストレス緩和作用”をヒト試験で確認
−第13回 腸内細菌学会で発表−

 カルピス株式会社(社長:石渡總平、本社:東京都渋谷区) 健康・機能性食品開発研究所は、当社保有の乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株を用いた発酵乳(生菌)の経口摂取によるストレス緩和作用をヒト 試験において確認しました。
 これらは、徳島大学医学部ストレス制御医学分野 六反一仁教授との共同研究の成果で、第13回腸内細菌学会(2009年6月11〜12日)にて発表します。
※Lactobacillus gasseri CP2305株は、以下L. gasseri CP2305株と表記します。

背景・目的

 現代社会はストレスが充満しており、厚生労働省の平成19年国民生活基礎調査においても、日常生活で悩みやストレスが「ある」と回答した人は48.2%にものぼり、ストレスを軽減する食生活に関心が高まっています。
 また、近年ストレスが消化管機能に著しい影響を与え、腹痛、下痢や便秘を繰り返す過敏性大腸症候群に代表されるような機能障害を引き起こすことや、逆に、腸内環境の変化がストレス応答の発達・成熟に深く関与していることが近年わかってきており、ストレスと腸内環境は密接に相互関連していると考えられています。
 そこで、ヒト常在乳酸菌株の一つとして分離されたL. gasseri CP2305株を用いて、腸内環境を整えることでストレスが緩和されるかどうかをヒト試験で検証しました。

試験内容

 徳島大学医学部ストレス制御医学分野 六反一仁教授と医学科学生24名の協力を得て、3ヶ月間に及ぶ解剖実習期間中に、L. gasseri CP2305株発酵乳摂取が体調維持に効果があるかを調査しました。学生を2群に分け、L. gasseri CP2305株発酵乳および擬似発酵乳を4週間摂取してもらい、二重盲検クロスオーバー試験により身体的・精神的ストレスの程度を評価しました。摂取前後に、質問紙、唾液中ストレスホルモン量、腹部症状アンケート、腸内フローラ解析、末梢血液細胞中のDNAチップ解析を行いました。

試験結果

1.質問紙、唾液中ストレスホルモン量

 L. gasseri CP2305株発酵乳の摂取によって、解剖実習中に増加する「不安」(図1)、および「不眠」(図2)スコアの改善が確認されました。
 また、L. gasseri CP2305株発酵乳摂取により、ストレスホルモンである唾液中「コルチゾール」の増加を抑制し、唾液中「クロモグラニンA」に関しても増加抑制傾向が確認されました。

2.腹部症状アンケート、腸内フローラ解析、DNAチップ解析

 一方で、ストレスによる影響を受けやすいおなかの調子に関しても、L. gasseri CP2305株発酵乳摂取群では、腹部症状アンケートにより「腹痛」(図3)が緩和されました。「胃部不快感」(図4)と「食欲不振」(図5)にも改善傾向が確認されました。
 腹部症状と関係がある腸内フローラに関しては、L. gasseri CP2305株発酵乳の摂取により、善玉菌である腸内ラクトバチルス属が増加傾向であり、悪玉菌である大腸菌群を減少させることで、ストレスによる腸内フローラの乱れを修正することが示唆されました。更に、末梢血液細胞中のDNAチップ解析により、腸内ラクトバチルス属が増加した群ではストレスにより誘導される炎症関連遺伝子群の抑制が確認されました。

結論

 独自開発の乳酸菌L. gasseri CP2305株発酵乳の摂取は、ストレスを緩和し、おなかの調子の維持に有用であることをヒト試験において確認しました。
 以上のことより、L. gasseri CP2305株はストレスを緩和する乳酸菌として有用であると考えられます。

図1.「不安」 図2.「不眠」
参照グラフ

図3.「腹痛」 図4.「胃部不快感」 図5.「食欲不振」

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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