会社情報
安全・安心への取り組み
アサヒグループ食品では、
「グループ理念 Asahi Group Philosophy」及び
「アサヒグループ品質基本方針」を基にして、品質に対する行動指針を定めています。
1.商品開発
新商品開発におけるリスク評価
研究開発部門、マーケティング部門、生産部門、原料調達部門、営業部門、品質保証部門の連携のもと、原料の安全性や関連法規への適合はもちろん、お客様の商品ニーズに合っているか、安定した品質で製造できるか、賞味期限まで品質を保証できるか、容器の安全性に問題はないかなどリスク分析・評価を行い、その排除に取り組みます。
研究開発体制について
アサヒグループ食品の研究開発は、アサヒグループ食品の「研究開発本部」、またアサヒグループホールディングス(株)の「R&Dセンター」の各研究拠点で行われております。お客様の心とからだの健やかさを大切にし、新たな生活スタイルを提案できる新しい高付加価値の商品・素材の研究開発に努めております。
安全・安心への取り組みとして、高度な分析機器を用いて残留農薬・環境ホルモン・カビ毒・放射性物質など多岐にわたる分析を実施し、商品の安全性を技術的に支えています。
ガスクロマトグラフ質量分析計
商品・広告表示内容のチェック
お客様に商品の中身を理解していただき、安心して手にとってもらえるように、経営層、研究開発、マーケティング、法務、品質保証、お客様相談室等のメンバーから構成した表示委員会を設け、各商品及び広告ごとに表示内容をチェックしています。各種関連法規に関する適合性に加え、お客様にとってわかりやすく信頼される表示・表現に努めています。
表示委員会実施状況(直近3年間)
年度 | 開催数 | 起案数 | 再報告を要する 指摘事項 |
---|---|---|---|
2021 | 48 | 2,608 | 608 |
2022 | 48 | 2,640 | 768 |
2023 | 49 | 2,721 | 798 |
2.原材料調達
原料規格書の精査
安全な製品をお届けすることは、すなわち「安全な原材料の調達」に他なりません。 各原料についてはそれぞれその原料の特性、取扱保管方法、食品衛生法上の安全を保証する原料規格書を取り付けています。アレルギー物質、残留農薬、原料原産地などのさまざまな品質情報を精査しています。
サプライヤーの選定・評価・監査
品質・コスト・供給力などの面からサプライヤーを選定し、品質に関する分析データなどの情報を確認した上で安全性が確保できるサプライヤーと契約しています。
また、定期的にサプライヤーの品質監査を行い、品質管理体制・衛生管理体制等を評価しています。サプライヤーと協力体制をとり、原材料の品質の維持・向上に努めています。
サプライヤーとのミーティング風景
トレーサビリティ
製品の安全確保の一環として、製造前の原材料から製造、出荷、お客様にお届けするまでの、トレーサビリティシステムを構築し運用・管理しております。使用原材料情報は専用のデータベースを構築し、常に最新情報を更新しながら、原材料、製造履歴を管理し、また出荷先の追跡が可能な体制を整えています。
3.生産
食品安全等のマネジメントシステム
アサヒグループ食品の各工場では、安全で高品質な商品をお客様にお届けするために、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるFSSC22000や、健康補助食品GMP(製造管理・品質管理に関する基準)など各工場で製造している商品の特性に合わせた認証を取得しています。
栃木さくら工場 FSSC22000
栃木小金井工場 FSSC22000
茨城工場 健康補助食品GMP
大阪工場 健康補助食品GMP
岡山工場 FSSC22000
グループ会社:日本エフディ(株) FSSC22000
和光食品工業(株) FSSC22000
製造場内の衛生管理
異物混入を防止するため、製造場内では指定の職服・帽子・ヘアーネット・マスクを着用します。入場時は手洗い後、エアシャワーを浴びて衣服の付着物を除去しています。また、不要な物品の持ち込みを制限しています。
製造場内への虫の侵入を防ぐため、専門業者と契約し、定期的なモニタリングや設備の点検を行うことで防虫対策に努めています。
製造場内入室の服装
エアシャワー室
持ち込み禁止 / 使用禁止品の一例
製造工程管理
すべての製造工程で徹底した工程管理を行い、ひとつひとつのプロセスを記録・管理して正しい工程の維持に努め、安全な製品づくりに取り組んでいます。異物が混入していないか、X線検査機や金属探知機等の機器を用いて検査しています。さらに検査機器についても厳格な保守・点検を行い、安全を保証する製造体制の確立に取り組んでいます。
充てん工程
異物検出工程:金属探知機
包装工程
品質検査
最終製品は、抜き取りで理化学分析や微生物検査などを実施し規格内であることを確認してから出荷しています。
また、訓練された専門の官能検査員が味・香り・色調などを確認しています。
放射性物質への取り組み
アサヒグループ食品では放射性物質(セシウム134、セシウム137)の精密検査が可能なゲルマニウム半導体検出機を導入して定期的な検査を行い、製品の安全性を確認しています。今後も関連情報を注視しながら安全性の確保に努めます。
育児用ミルクの放射性物質分析結果について
ゲルマニウム半導体検出機
フードディフェンス
フードディフェンス活動では、従業員との信頼関係を構築(コミュニケーション、教育など)し、工場への入場管理、製造場内へのアクセス管理、製造場内への持ち込み物制限、薬剤管理など、ソフト、ハード両面での各種対策を取り組むことで、お客様に安心していただける活動を推進していきます。
育児用ミルク・ベビーフードに関する取り組みはこちらをご参照ください
4.流通販売
商品の出荷履歴管理
アサヒグループ食品では、安全・安心を確保するために、物流配送センターからお得意先様までの出荷履歴を確認することができます。また、原材料、製造、出荷等の各段階の情報から、出荷先を速やかに特定できる体制を整えています。
5.お客様
お客様の信頼にお応えするよう、「お客様の声」を商品やサービスに反映してまいります。
お客様相談室の役割・体制
お客様相談室では、お客様のご意見に真摯に耳を傾け、お客様の立場に立って考え、心をこめて応対するよう努めています。
また、いただいたお声は速やかに社内に伝達し、よりご満足いただける商品やサービスをご提供できるよう、各部門に働きかける役割を担っています。
「お客様の声」を活かす
お客様相談室での応対内容は、ただちに社内データベースシステムに登録され、ほぼリアルタイムで全社に共有化されます。
また、毎月開催される「お客様情報検討委員会」では、商品やサービスに対するご要望やご指摘について討議を行い、改善に繋げたり、次の商品開発やサービス提供に活かしています。
お客様情報検討委員会
経営層が委員長を務め、研究・開発部門、マーケティング部門、営業部門、生産・物流部門の各部門の責任者で構成されています。よりお客様にご満足いただける商品やサービスをご提供するために関連部門が一同に介して知恵を出し合い、課題をスピーディーに解決するよう取り組んでいます。
関連リンク:改善事例のご紹介
「お客様の声」に耳を傾けるために
お客様と直接お話をさせていただく相談員には、礼儀正しい言葉づかいはもちろん、お客様のお話をしっかりと受け止める「傾聴力」や、分かりやすくお伝えする「説明力」など、様々なスキルが必要です。お客様相談室では、日々応対スキルの向上に努めています。
6.品質に関する全社マネジメント
QA(Quality Assurance:品質保証)委員会
アサヒグループ食品では、お客様に安全・安心な商品をお届けするため、日々商品の品質向上を目指しています。社長を委員長とし、経営層・全本部長が委員となるQA委員会を定期的に開催しています。QA委員会ではお客様からいただいたお申し出を共有化し、原因・対策について十分な協議を行い、さらなる品質の向上に努めています。
QA委員会風景