インタビュー

人生を変えた記憶

あの日、あの瞬間があるから、今の自分がある。
そんな人生を彩る自分だけの「特別な記憶」を、
シニア世代の方々にお話しいただきました。

#4
定年後、役者の道へ。記憶と経験を糧に、ゼロからのスタートを楽しむ。
(60代男性)

「定年後、役者になった」と言うと、多くの人に驚かれます。それまで商社勤めの普通のサラリーマンでしたから。ただ定年を控え、顧問や相談役の誘いもある中で思い描いたのは、いつまでも過去の肩書や地位にこだわり、周りからどう思われているかに気付いていない、そんな自分の姿。その時私の気持ちは一転し、新しい環境でゼロから、多少の恥は覚悟してでも裸一貫リスタートする、という決意がわきました。そんな時に出会ったのが役者の仕事。もちろん悩みましたが、高校時代の文化祭で『坊ちゃん』を演じた時の、観客の視線と熱い手ごたえが原体験としてよみがえり、「これだ!」と思って飛び込みました。

役者歴はまだ3年です。けいこ場で子どもほど年の離れた若者と汗を流し、舞台やカメラの前で演技を披露する。未熟な自分に歯がゆさはありますが、何のレッテルも貼られていない一人の人間として見られることに喜びを感じます。喜怒哀楽を表現する役者にとって、演技の引き出しは過去の体験。会社員時代に駐在したベトナム、インドネシアで出会った人々の表情やしぐさなど、私ならではの記憶を糧に、表現力豊かな役者になりたいと思っています。

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