市販の介護食を選ぶ基準

2024.6.24

市販の介護食を選ぶ基準

高齢になると噛む力・飲み込む力が低下する傾向があります。市販の介護食を上手く活用して、食べる方の状態に合わせた食事を用意しましょう。

食事を食べにくそうにしていませんか?

食事を食べにくそうにしていませんか?

普段より食事に時間がかかっていたり、食べにくそうな様子が見られたりする場合は食べ物のかたさや形が「噛む力」・「飲み込む力」にあっていないことが考えられます。口の動き方や飲み込み方、食べているものの大きさなどを観察してみてください。また、歯の噛み合わせが悪いと固形物を噛み砕けないだけでなく口の中で違和感を感じ、食事がストレスになることがあります。食べる人に合わせた食品選びや調整方法を学び、適切な調理を行いましょう。

かむ力、飲み込む力を目安に
その人に合ったやわらかさをみつけよう

ユニバーサルデザインフードとは?

「ユニバーサルデザインフード」とは、日常の食事から介護食まで幅広くお使いいただける、食べやすさに配慮した食品です。「かたさ」や「粘度」の規格により分類された4つの区分を表示しています。召し上がる方の、「かむ力」・「飲み込む力」を目安に商品を選べます。

ユニバーサルデザインフード

ユニバーサルデザインフードのパッケージには、このマークが必ず記載されています。

※ユニバーサルデザインフードとは(日本介護食品協議会)

ユニバーサルデザインフードとは

かむ力や飲み込む力がどのくらい維持できているかを把握し、食べる人に合った食品を選んでください。食べやすさに配慮されたユニバーサルデザインフード(UDF)は4つの区分に分かれており、食べやすさの目安となります。特に、家族と別に炊くのが面倒なやわらかいごはんは買い置きしておくと便利です。レトルト食品は好きなおかずから試してみるとよいでしょう。食べづらくなってしまったすき焼きをレトルト食品でよりやわらかく、飲み込みやすく、さらにおいしく食べられたら、高齢者の喜びにつながり、栄養も多く摂れるようになります。

食品が飲み込みにくい方に「とろみ調整用食品」

「とろみ調整用食品」は、えん下を容易にし、
誤えんを防ぐために、液体にとろみをつける
食品です。とろみ調整用食品は、特別用途食品の
1つであり、右記のマークが表示されています。

とろみ調整用食品

冷たい液体にもとろみ付けできる

冷たい液体にもとろみ付けできる。

液体はすばやく喉を通過するのでむせを引き起こす原因になります。飲み込みにくい、むせやすい、胸がゼーゼーする人はとろみ調整用食品で飲み物にもとろみを付けましょう。 料理でよく使う片栗粉は加熱が必要なうえ、冷めるととろみが保ちにくいため、介護食には不向きです。とろみ調整用食品は冷たい飲み物にもすばやく安定したとろみが付けられます。 水、お茶、スポーツドリンク、オレンジジュース、牛乳、みそ汁などいろいろな飲み物にご利用ください。

とろみ調整用食品の特長

  1. 温冷どちらの飲み物にもとろみが付けられる。
  2. 冷めてもとろみを保つことができる。
  3. 飲み物が適度にまとまり、ゆっくり喉に流れ落ちる。
  4. いろいろな料理にとろみが付けられる。
  5. ミキサーでの調理にも使用できる。

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