食べるってどういうこと?

2024.6.24

食べるってどういうこと?

「食べることは生きること」と言われるように、食べることは生きるために必要な行為です。一方、高齢になるにつれて食事量が減ったり食べるものが偏ったりしがちで、体力や筋力、免疫力の低下はその人の「生き方」にも影響を与えます。いつも健康にいきいきと暮らすため、食べることを意識して、日々の生活の中でも大切にしましょう。

①「食べる」ために働く器官とその仕組み

「食べる」ために働く器官とその仕組み1

食べ物を目や鼻・耳で認知することで、だ液の分泌が促されます。

「食べる」ために働く器官とその仕組み2

歯で食べ物を噛み切り、だ液と混ぜながらすりつぶします。舌と頬で噛んだ食べ物をまとめます。
舌と上あごで喉の奥に運びます。

「食べる」ために働く器官とその仕組み3

喉の筋肉が口の奥から食道へ送り込みます。

②口の中を観察してみよう

「食べる」ためには、まず口の中がしっかり噛むことのできる状態になっていなければなりません。

②口の中を観察してみよう

当てはまらないことがあったら要注意!放っておくと深刻なトラブルを引き起こし、食べることが難しくなるかもしれません。高齢者は食べる機能が低下すると、自分のことを上手く表現できないことも多く、今まで普通に食べていたものを急に避けるようになることがあります。いつまでも楽しく食事をするためには、日常の体の動きや食事中の様子を見守り、ちょっとした変化を見逃さないようにしましょう。気になることがあったら、早めに歯科医師・歯科衛生士等に相談し、指導や治療を受けましょう。

③食べるために必要な筋肉・筋力

食べ物を噛み切ったり、飲み込むためにも、頬や喉の筋肉が使われています。噛んだり飲み込んだりしているときに口や頬の周り、あごの下、喉仏などを触ると動いているのを感じると思います。これらの筋肉も、腕や足の筋肉と同様、栄養不足や運動不足になると痩せて衰えてしまいます。
食べるために働いている筋肉と筋力を保つには、しっかり食事を摂って筋肉の素となる栄養を蓄えると同時に、適度な運動も大切です。運動?トレーニング…と難しく考えず、話す・歌う・笑うといった日常的な動作で筋肉を動かすことも手軽なトレーニングになります。
食べるための口の準備を行って、いつまでも食べる楽しみを保ちたいですね。

③食べるために必要な筋肉・筋力
記事監修/五島 朋幸先生

記事監修/五島 朋幸先生

ふれあい歯科ごとう代表 博士(歯学)

日本歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科臨床准教授
日本歯科大学東京短期大学歯科衛生士科講師
慶応義塾大学非常勤講師
新宿食支援研究会代表
株式会社WinWin代表取締役

1997年より訪問歯科診療に取り組み始め、2000年医療法人社団星秀会理事・在宅診療部代表を経て、2003年ふれあい歯科ごとうを開設。新宿区を中心に25年以上訪問歯科診療に取り組んでいる。地域の食支援の拠点としても積極的に活動している。

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