ファスティングとは、英語で「断食」を意味します。食べ物を摂取して消化・吸収している限り、内臓は休む暇がありません。空腹の時間を作るのは、胃腸を休める時間、そして自分をメンテナンスする時間を作ることでもあります。つまり、ファスティングは単に食事を摂らないで痩せることを目的にしたものではないのです。

通常のファスティングは、１日中固形物を食べず、水やジュースで行われます。そのため空腹感が強く低血糖になる危険性があるので、長時間のファスティングは専門家の管理下で行うことが望ましいとされています。一方で10～12時間のゆるファスティングは生活リズムを崩すことなく無理なく行うことができるので、簡単に生活に取り入れやすいというメリットがあります。

ゆるファスティングでは、10〜12時間の空腹時間を作ります。睡眠時間を含めてでもいいので、3食のうち何かを抜く必要はありません。そのため自分のライフスタイルを大きく変えなくても大丈夫。1日の総カロリー内であれば、朝食、昼食、夕食を規則正しく食べて、プラス間食も楽しめます。

食事は3食摂りましょう。ダイエット中はビタミン・ミネラル類やたんぱく質が不足しやすくなります。そうなると代謝が下がり、十分なダイエット効果が得られなくなる可能性も。

ビタミン・ミネラル類が不足すると代謝が下がるだけではなく、美容面においても良い影響を及ぼしません。筋肉量を維持しつつ、美しく、しなやかな健康的な体を維持するためにも、10～12時間のファスティングを行う際は、ビタミン・ミネラル類やたんぱく質など必要な栄養素を補うことが大切です。

間食は血糖値の上がりにくいものを選ぶようにしましょう。血糖値が上がりにくいものは、アーモンドなどのナッツ類や、チーズやヨーグルトなどの乳製品、ゆで卵やちくわなどのたんぱく質です。ドライフルーツや皮ごと食べられる果物、ココア、カカオの多いチョコレートなども良いでしょう。