トップ > サステナビリティ活動 > 特集トップ(工場概要) > 栃木小金井工場の素材を活かす再生・転用技術で社会に貢献!
アサヒグループ食品は2018年8月、アサヒグループホールディングス統合認証の一拠点として、ISO14001:2015年版を取得しました。ISO14001は、組織が環境目標を達成するための仕組み、「環境マネジメントシステム(EMS - Environmental Management System)」に関する国際規格です。各工場では熱量原単位と用水原単位をそれぞれ年1%削減することを環境目標に掲げ、さまざまな取り組みを進めています。栃木小金井工場においては、工場長が環境管理責任者、私が推進者を務めて、全社的な連携を図りつつ、目標達成に向けて活動しています。ISO14001の推進において意識しなければならないのは、組織の持続的成長と環境負荷の低減を両立させることです。当工場でも、製品の品質を維持しつつ、省エネが可能な部分を洗い出し、きめ細かく施策を実施しています。老朽化した設備の更新だけでなく、工程の見直しなどを通して、確実に成果を積み上げていくことが求められています。

アサヒグループ食品では、気候変動対策として、各生産拠点で多岐にわたる活動を行っています。栃木小金井工場では、酵母エキスの製造工程で排出される排水からメタンガスを発生させることによって、バイオマス発電を行っています。これは当工場の独自の取り組みです。再生可能エネルギーの一つであるバイオマス発電は、化石燃料に比べてCO2排出量が少なく、地球温暖化対策として非常に有効です。当工場では250kWの発電機で電気を発生させ、電力会社に売却しています。なお、排水量により発電機の処理量を上回るメタンガスが発生した場合は、蒸気のユーティリティとして、通常は都市ガスの13Aボイラーで工場に供給しているガスと同様に使用しています。従来は廃棄物とされていた排水を資源化して、あますところなく利用することで、持続可能な循環型経済の形成に自ら関わっていることが実感できます。

工場内で環境施策を実施するにあたっては、各現場で丁寧に議論を行い、根拠を示して理解と協力を得ることが欠かせません。実施後に成果を示して、会社、さらには社会に貢献できた手応えを共有することも大切です。最近は工場内でも環境に対する意識が着実に向上しており、現場から自発的に提案を受けたり、個人の年間達成目標に環境分野に貢献する項目が挙げられたりすることが増えてきました。現在、私が力を入れているのは、そういった姿勢をサポートしながら、主体的に環境問題に取り組む人材を継続的に育成することです。意識のさらなる向上を目指し、今後は勉強会を開催することなども検討中です。今や、環境への取り組みは企業価値を示す指標であり、また企業価値を上げることは、従業員一人ひとりの幸福にもつながります。この認識を身近なものとして、従業員の間で一層の定着を図ることが重要だと思っています。

この内容はインタビュー当時(2023年3月)のものです。